アオスジアゲハ 蝶の標本作成中。毛がふさふさして意外とかわいい蝶。

先日保護して、部屋の玄関あたりで数日過ごしていた蝶の寿命が絶えたので、標本にすることにしました。

標本は作ったことがないのですが、いまの時代、ググれば丁寧に説明されたサイトがありました。

先日、帰宅すると、建物の階段にきれいな蝶がいました。あまり飛べないような感じで、階段の隅にじっとしています。こんなところにいると踏まれてしまうよ、と思いながら部屋へ。しばらく時間をおいて、見に行くと、まだ階段で蝶がウロウロしています。雨も降りそうだし、保護してみました。すんなりつかまえられて、玄関へ入れると、壁にとまりました。調べてみると、アオスジアゲハという種類みたいです。保護した日は、壁にとまったまま、何時間もずっと同じところにじっとしていました。大丈夫かと心配に思うくらい動きません。次...

保護した蝶は、アオスジアゲハ。

今年の夏は、暑すぎて、昆虫も弱っているようなニュースを読みました。

玄関に数日いた、アオスジアゲハも、全然飛べなかったのは暑さのせいだったのかも。

ペットのように、腕に乗ってきたりしたので、名前をつけようと思ったのですが、情が湧いて標本にできない。

と思ったけど、結局、アオスジちゃんと呼ぶことに。

ちょっと、静かに怒ってる感じもしていいじゃないか。

標本作り

標本の作成には、専門に売られている道具があります。

でも、木や段ボールで代用できそうなので、家にあるものでやってみました。

虫を標本にする際に、翅を広げることを「展翅(てんし)」と言うそうです。

展翅台(てんしだい)という、2枚の板が並んだものへ、蝶を針で留めていきます。

[使った材料]

  • 柔らかめの板
  • カットした段ボール
  • 真鍮釘
  • まち針
  • カラーセロファン

ちょうど小さな柔らかい木の板があったので、そこへ、蝶の胴体の高さに合わせて、段ボールを重ねて、釘で止めて展翅台作成。

並べた段ボールの間の溝に、蝶の胴体がおさまるようにして、翅を広げてセロファンで挟んで固定しました。

蝶の胴体には、本当は虫ピンを刺すのですが、まち針で代用しました。

アオスジちゃんの胴体に、針を刺すのだけは、ちょっとかわいそう。

でも、上から見ても、横から見ても、まっすぐ、綺麗に刺さないといけません。

そして、翅を、本当はパラフィン紙でおさえるのですが、代わりに、工作用のカラーフィルムを使用しました。

翅を広げ、フィルムで挟んで、翅のすぐ外側にまち針を刺して固定します。

蝶の標本は、前の翅の下のラインを水平にするのが良いそうなので、そっと翅を動かして広げます。

赤色のカラーフィルムを使ったので、なんだか、毒々しい色合いですが、できました。

標本には、採取した日付、場所の記載を必ず添えるもののようなので、それも用意。

適当にフィルムや段ボールを切ったので、ちょっとサイズが足りてないですが、大丈夫そうです。
蝶の標本

あとは、2週間ほど乾燥させます。

今日は、ちょうど10日ほど経ったので、あともう少しというところです。

たまに様子を見るのですが、アオスジちゃんは、胴体に近い翅部分に、小動物のように毛がフサフサ生えています。

蝶をじっくり観察したことがなかったので、びっくりしました。

息を、ふぅっと吹きかけると、ふさふさっとして、ハムスターや猫の毛のようです。

ペットを飼えないので、癒されています。

翅を広げる展翅前のアオスジちゃん。
アオスジアゲハ

標本にするには、翅を大きく動かしているのですね。

生きている時のアオスジちゃんは、虚弱だったし、こんなに翅を広げたことがなかったんじゃないか…。

不憫に思えてきました。

アオスジちゃんの翅は、裏側も美しい。
翅の裏面

作り終えてからも、標本の作成サイトを色々見ていると、

本当は、もっと翅を大きく動かしたほうがよかったかもと思っています。

標本は、たくさん作っていくうちに、上手に美しくできるようになるみたいです。

とりあえず、アオスジちゃんに偶然出会って作っているだけなので、このままで行こう。

もう少し乾燥したら、箱に入れてあげよう。

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suzu6
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