三重県いなべ市の上木食堂を経て国産ぶどう100%のワインの醸造をしている、滋賀県のヒトミワイナリーへ行きました。
ワインの他にパンの製造販売と、美術館も併設されたヒトミワイナリー。
到着が午後遅めになったので、パンが品切れで手に入れられませんでしたが、ワインに合う天然酵母のパンやバゲットなど色々売られているようです。
美術館は、民芸運動に関わりの深いイギリス人陶芸家バーナード・リーチを中心に。
時期によっては河井寛次郎などやはり民芸の作家の作品が展示されるようです。
ヒトミワイナリーの創設者のコレクションのようですが、ヒトミワイナリーのワイン造りと、民衆的工芸の民芸の志向に近いものがあるような感じがしました。
ショップではたくさんのワインの他に、おつまみになる食品も色々販売されています。
ワインは全て試飲できて、スタッフさんの説明やおすすめを聞きながら選ぶことができます。
が、その前に、たまたま今回ワイナリーでは、今の時期限定の秋の工場見学ツアーがあって、参加してきました。
ヒトミワイナリーでは、ぶどうの生産から醸造までしているのです。
国産の生食用ぶどうを使っているそうですが、ワイン用のぶどうより大きいので、ぶどうの房から枝と実を分けるイタリア製の機械は実の通る穴を大きく改造して使っているそうです。
そして、たくさんの実を絞って果汁を取り出し、タンクに集めます。
このタンクの中ではまだぶどうジュースですが、試飲ができました。
この状態のものは、ファンタグレープなどのぶどう果汁原料として使われるそうですが、ほんとにそんな味。
ぶどうグミみたいな。美味しい。
ワイナリーではジュースを販売することはできないそうで、売っていなくて残念。
ワインはぶどうの果皮についた天然の酵母菌で自然発酵させます。
このジュースには果皮などは入ったままなので、一次発酵中、循環させてカビが生えるのを防いでいるそうです。
ぶどうジュースの中の糖分が酵母によってアルコールと二酸化炭素に分解されていくので、発酵が進むと、二酸化炭素が発生します。
炭酸ガスでビニールが膨らんでいます。桶に顔を近づけると、発酵の匂いも感じます。
生食用のぶどうは、ワイン用のものより糖分が少ないので、アルコール度数が低くなるような説明がありました。
あとは、瓶に詰める機械。
シャンパン製法で作るものは、瓶に詰めて瓶内二次発酵をさせるそうです。
発酵が進むと、炭酸ガスの圧で栓が吹き飛ぶこともあるので、発酵を止めるために火入れの工程が最後にありました。
日本は、この火入れの技術が高いそうです。
ざっと、説明を受けましたが、樽で熟成させたり、製造工程は他にもありそうですね。
ヒトミワイナリーはろ過しない「にごりワイン」も特徴のひとつ。
さて、製造工程の知識もバッチリ。いよいよ試飲してみることに!
続く
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