驚異の超絶技巧!展に行ってきました。多治見の岐阜県現代陶芸美術館。

あぁ、今日明日は、Maker Faire Tokyo 2018 開催。

行きたい行きたいと思いつつ、なんだか東京まで行く気力が…、ない。

代わりに、「明治工芸から現代アートへ 驚異の超絶技巧!」展へ行くことにしました。

明治初期の万国博覧会へ出品された、非常に優れた工芸は、以前、展覧会で見たことがありましたが、今回は、現代の作品との展示ということで、おもしろそう。


ちなみに、Maker Faire は、Makerムーブメントのお祭りです。

いろいろな面白いメイカーやテクノロジーの作品が見られます。

昨今は、テクノロジーのサービスの広がりや、小学校でプログラミング学習が始まる流れなどもあり、盛り上がりを感じます。

数年前に行った時よりも大きな、東京ビッグサイトで開催。

東京は、スポンサーもいろいろ出展してすごいんだろうなぁ。

いかんせん、今の私には、名古屋から東京行って、広いビッグサイトを元気に見てまわる体力なさそう。

秋に、大垣で mini Maker Faire があるから、そちらを楽しみにしよう。

Maker Faire Tokyo 2018は8月4日(土)、5日(日)東京ビッグサイトで開催!ユニークな発想と新しいテクノロジーの力で作り出される作品や、Makerたちに会いにいこう

多治見といえば

というわけで、岐阜県多治見の超絶技巧!展へ。

名古屋の千種駅からJRで30分ほどで多治見駅に行けます。

しかし、今の時期の「多治見」といえば、うながっぱと40度超え。

高温サウナへ行くつもりで、心して出かけました。

多治見へ着くと、今日は風も吹いて、午前中の暑さはほどほど。

ここ数日、名古屋も40度越えですから、慣れてきたか。

セラミックパークMINOへ

多治見駅前からバスで、岐阜県現代陶芸美術館の入っているセラミックパークMINOへ向かいます。

土・日・祝日は、多治見市のコミュニティバスが出ています。

「オリベ観光ルート」へ乗って約20分で「セラミックパークMINO」到着。

このコミュニティバスが、意外と良かったです。多治見のカトリックの修道院とか、今まで行ったことなかった観光地を見られました。

セラミックパークMINOまで、片道200円。1日乗車券300円。うながっぱ。
コミュニティバス

エントランスまでの通路。

あらゆるところに、陶磁器が。
通路

この施設全体の建物は、磯崎 新氏の設計。
エントランス

山の上にあるので、見晴らしが良くて、非日常的な建築も、気分を高揚させます。
エントランス外観

建物外観

ちょっとわかりにくいけど、「セラミックパークMINO」という施設のなかに、「岐阜県現代陶芸美術館」があるということです。
セラミックパークMINO

作品の撮影はできないので、パンフレットで。
超絶技巧パンフ

象牙を削り出して作った胡瓜や、非常に細かな有線七宝、など明治の工芸には、驚嘆します。

作品の技術もすごいですが、時代の変化に合わせ、作り手が試行錯誤して変えている背景が興味深いです。

金工は武士が甲冑や刀剣の装飾を作っていたのが、明治へ時代が変わると作るものを置物や自在の生き物などへ変え、国をあげての輸出産業となります。

根付の職人も、同様に、洋装の明治時代になると、根付の需要が減り、置物を作るように変化。

明治の工芸は、当時の欧米で評価が高く、欧米で好まれるデザインを作り、輸出していたのです。

今回の展示では、細かな有線七宝、やわらかで繊細な木彫、精緻な刺繍などが心に残りました。

パンフレット

ひるがえって、現代の作家作品も、非常に気の遠くなるような、細かな細工、尋常じゃない手間が見てとれるものばかり。

おそらく、明治の工芸を参照して作られているであろうものなどは、明治のものより、さらに美しく、細部に工夫が加えられているように感じました。

そして、また、明治の象牙から、鹿の角、鉄や銅から、アルミニウムなど、素材の変化もおもしろい。

鹿の角を薄く削り出した、本物と違わぬような桜の花びらやら、本物の花で型どりアルミニウムを鋳造した骸骨など、目が釘付けです。

パンフ1

パンフ2

今の技術じゃ作れないなんて、聞きますけど、そんなことないんですね。

過去に、明治の金工の鷲を見たときには、こんなの今は作れないんじゃ、と思いましたが、作れてて驚きました。
パンフ3

皿に乗ったサンマは、一つの木から皿とサンマを彫り出してるんだから。なんてことだ。

というわけで、じっくり細部まで観察して、楽しみました。

いろいろな、とんでもないものが見られました。

東京の Maker Faire へは行けなかったけど、精緻な工芸から、精緻な3Dプリンタやデジタルなものへの流れも時代の変化。

意外な視点でとらえて、また次の時代のものをまとった工芸が作りだされるんだろうな。

集中した後は、カフェで休憩。

ホットドッグとコーヒーだけど、銀色のトレーに載せて出してくれたので、ちょっと優雅な気分になりました。

カフェ

地図上では、美術館から、土岐のプレミアムアウトレットや新しくできた立ち寄り湯が近いので、バスで行こうと思ったのですが、バス停が見当たらず。暑いので帰ることに。

夕方の多治見駅は、35.6度でした。うながっぱ。
うながっぱ

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