今年はどんどん学びましょうということで、勤務先が加盟する商工会議所の講演会に参加してきました。
個人的な興味の割合が多いですが、中野信子さんの「ビジネスに活かす脳科学〜チャンスをつかむ方法〜」
大多数を占めるおじさま方の前で、同年代の講演者という場も新鮮でした。
が、日頃外へ出ていない証拠でしょう。
色々考えさせられる、良い刺激を受けてまいりました。
サイコパス
中野信子さんといえば、サイコパスというわけで、この話題から紹介されました。
サイコパシーの高い人の特徴としては、損得のみで行動する・共感性が低い・嫌われても平気・痛みを感じないなどがあります。
反社会性人格障害とも言われ、100人に1人ほどの割合で存在します。
犯罪者のイメージもありますが、全てのサイコパスが犯罪を犯すわけではなく、大胆な決断をしなければならない職種の人々にサイコパスが多いという研究もあるそうです。
古い体質や慣習を打ち破る可能性を持った特性の人とも言えるのです。
経営者の5人に1人はサイコパスだとか。
ビジネスに活かす脳科学
複雑な気持ちになったのは、協調性、誠実性が低い人のほうが年収が7000ドル高いという欧米の研究結果。
これは、特性5因子論 (ビッグファイブ)という心理学のテストに基づくものですが、
協調性、誠実性、情緒安定性、外向性、経験への開放性(新規探索性)
の内、「外向性」、「開放性」の2つが高いのが、運がいいと思っている人=物事がうまくいくことの多い人に当てはまり、ビジネスが成功する要因になりそうだということ。
「外向性」は、外に目が向いている、他人の気持ち・社会の動きに目が行くという特性。
「経験への開放性(新規探索性)」は、新しいことを受け入れることへの開放性。
ただし、このような研究は欧米の基準なので、日本の場合は社会性の罠があり、「協調性」も高い必要がある。
日本は協調性の高さを求められる社会であり、幼い頃から、協調性が高く良い人であれと育てられるのは、排除されないための知恵である。
これは、協調性が行き過ぎると、ネガティブな作用として、目立つ人、協調しない人を叩き、排除するからである。
愛情形成をつかさどるオキシトシンというホルモンが、仲間意識や長期的な人間関係を重視し、フリーライダーを許さない作用をしている。
このようなオキシトシンの作用が強いのを、向社会性が強いといい、サイコパスの反社会性と正反対をなす。
日本の社会ではサイコパスは生きにくそうですが、淘汰されず存在しているということは、社会に対して必要な役割があるのでしょう。
ちなみに、国別幸福度と協調性の高さは関連があるそうです。日本の幸福度は低いですね。
しかしこれも、幸福を感じる基準が、欧米は「自分の成功」であるのに対し、日本では「誰かに必要とされている」という違いもあるという意見もあるそうです。
サイコパシーの高い人との付き合い方
経営者の5人に1人は、損得のみで動くサイコパシーの高い人が多い。
サイコパシーの低い経営者はどうしたらいいのでしょう。
サイコパシーの高い人とは、合理性による信頼関係を築くつきあい方をすると良いそうです。
相手にとって、得になることを提示して交渉をするのですね。
特性5因子論 (ビッグファイブ)
正確なテストは、専門家に依頼すればできるそうです。
ネットで簡単なものを見つけたので、やってみました。
ビッグファイブ簡易テスト
http://www.sinritest.com/bigfive01.html
私は、経験への開放性(新規探索性)は高いですが、協調性が低いという結果に。
…なんとなくわかっていましたが、これから取り組むことが出てきそう。
新規探索性は遺伝的なもので変わりにくいとのことですが、
見本となるロールモデルを、ミラーリングで真似することで伸ばせる因子もあるそうです。
現実のビジネスに活かせるように、何が必要か考えよう。
まずは、ビッグファイブのテストを受けて、持っている因子を知り、分析してみると自分の傾向がわかりますね。
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